こんにちは、MASAです。
動画制作の依頼を初めて受けたけれど、制作に入る前に
- クライアントと何を確認しておくべきか分からない…
- どんな手順で進めるべきか分からない…
といった疑問や不安はありませんか?
制作工程が多い動画制作では、事前の確認が漏れると「突然のプロジェクト中止」や「予算外の作業を無償で強いられる」といったトラブルに繋がりかねません 。
そこで本記事では、プロのクリエイターが制作前に実践している「3ステップ」に沿って、具体的な契約の流れを解説します。
- 事前打合せ:制作物の仕様確認
- 見積り作成:料金と条件の提示
- 契約書の取り交わし:権利と責任の確定
この記事を読めば、初めての依頼でも迷わず、クライアントと対等で健全な関係を築けるようになるはずです。
では、いってみよう。
①:事前打合せ(制作物に関する確認)

動画制作の流れにおいて、最も重要なのがこの「事前打合せ」です。
ここでの合意内容が、契約書上の「仕様」のベースになります 。
見積り前に必ず確認すべき重要事項(重要度:高)
金額を確定させ、後からの予算トラブルを防ぐために必須の項目です 。
| 確認項目 | 確認のポイント |
| 納期 | いつまでに納品が必要かを確認し、無理のないスケジュールを調整します |
| 予算 | 現時点での予算感を確認し、提示する制作料金の基準にします |
| 動画の尺の希望 | 希望の長さ(尺)を確認します。なければ素材や構成に合わせるのがベストです |
| BGMの有無 | 楽曲の手配が必要かどうかを確認します |
| ナレーションの有無 | 追加費用がかかるため、必ず事前に確認が必要です |
| 参考映像(3つくらい) | イメージの相違をなくし、制作工数を見積もるための基準にします |
| 構成の検討の有無 | クライアント側で検討するか、こちらで作成するかを明確にします |
| 素材の有無 | 提供される素材の種類と数を確認し、作業量を見積もります |
制作を円滑に進めるための詳細確認
正式な受注後でも対応可能ですが、クオリティを高めるために必要な項目です 。
| 確認項目 | 確認のポイント |
| 動画で伝えたいこと | 制作の軸がブレないよう、メッセージを必ず1つに絞ります |
| 動画掲載の媒体 | YouTube、SNS、広告など、どこに掲載されるかを確認します |
| メインターゲット | 男女、年齢、住まい、家族構成、背景など、誰に届けるかを詳細に把握します |
| コーポレートカラーの希望 | ブランドイメージに合わせた配色が必要かを確認します |
| 製品やサービスのHP情報 | 世界観を合わせるため、元となる情報を共有してもらいます |
打合せ内容を「仕様」として確定させる
プロのクリエイターは、打合せの後に必ず「エビデンス」を残します。
- チャットでの承諾が契約になる
-
契約書では、チャット等で提出した仕様に承諾を得た時点で、正式な「仕様」として成立します。
- 「言った言わない」を防ぐ
-
打合せ直後に決定事項をチャットで送り、「本案件の仕様です」と合意を得ることで、後出しの無理な要求を抑止できます。
- 修正回数の事前合意
-
「無料修正は〇回まで」といった範囲を仕様に含めておくことで、予算外の作業が発生した際に追加料金を請求する正当な根拠になります。
MASAこのように「要望確認シート」で聞いた内容をそのまま「契約上の仕様」にスライドさせるのが、クリエイターが自分を守るための最も効率的な流れです
②:見積り作成(料金と条件の提示)

見積り作成で大切なのは、単に「相場」に合わせるのではなく、「クライアントの予算内」で「自分の納得する金額」を設定することです。
クライアントの予算を把握する
まずは、ステップ1のヒアリング時に確認した「予算」を再確認します。
もし正確な数字が聞き出せていない場合は、「ご予算に合わせて最適な構成をご提案します」と伝え、概算を確認しましょう。
予算が低すぎて目的が達成できない場合は、無理に受けるのではなく、プロの視点から必要なコストをしっかり伝えることも重要です。
自分の「算出基準」を決める
見積り金額を出す際、おすすめなのが「時給(または日給)× 制作時間」で計算する方法です。
以下の工程ごとに、どれくらいの時間がかかるか具体的にイメージしてみましょう。
- ディレクション:打合せやメッセージのやり取り
- 企画構成:資料集め、構成の文字起こし
- 映像制作:カット編集、アニメーション、BGM・効果音の挿入
- 修正作業:イレギュラー対応や微調整のバッファ
これらを細分化して積み上げることで、根拠のある見積り金額が算出できます。
イレギュラー対応で価格を調整する
通常の制作フローとは異なる条件がある場合、クリエイター側のリスクを考慮して価格を上乗せして提案します。
- 異常な短納期
-
スケジュール調整や深夜作業の負担を考慮します。
- プロジェクトデータの要求
-
ノウハウの譲渡となるため、別途費用(制作費の50%など)を検討します。
- 実績公開(ポートフォリオ)不可
-
実績として使えない場合は、その分を価格に反映させることも一つの手です。
これらのイレギュラー対応については、後から請求するのではなく、見積りの段階でしっかりと伝えておくことが大切です 。
見積書を作成・提出する
金額が決まったら、見積書を作成します。

後から「言った言わない」のトラブルにならないよう、以下の項目を漏れなく記載しましょう。
- 納期:余裕を持ったスケジュール(ご下命後〇日など)
- 金額:消費税の有無を明確にする
- 備考欄:事前に決めた「仕様」や、支払い条件を記載
MASA見積りは、クリエイターとクライアントが互いに納得するための重要なコミュニケーションです
3.契約書の取り交わし

動画制作の流れにおいて、最後の手順となるのが契約書の締結です。
ここでは、自分を守るための知識を整理しておきましょう。
そもそも契約書とは?
契約書とは、制作範囲や報酬、著作権の帰属などを明確に取り決める文書 。
動画制作は企画から編集まで工程が多く、認識のズレがトラブルに繋がりやすいため、制作側と発注側双方を守る重要な法的ツールとなります 。

クリエイターに動画制作用の契約書が必要となるケース
特に以下のような場面では、クリエイターが契約を交わすことが不可欠です。
- 企業から直接依頼を受けるとき
- SNS・YouTube動画の著作権を守りたいとき
- チーム制作で役割や責任をはっきりさせたいとき
契約書に盛り込むべき主な条項
トラブルを未然に防ぐため、以下の項目を必ず盛り込みましょう 。
- 業務内容と範囲
- 納期・納品ルール
- 報酬と支払条件
- 修正対応と回数制限
- 著作権の帰属
- 秘密保持義務
- 再委託(外注)のルール
- 損害賠償・瑕疵担保
これらの項目を明文化しておくことで、責任範囲が明確になり、法的にも有効な契約となります。
1. 業務内容と範囲
どこまでを担当するか明確にします。企画・撮影・編集・BGM選定などの範囲を明記し、追加費用の対象をはっきりさせておきましょう。
2. 納期・納品ルール
mp4などの納品形式と、納期の定義を定めます。納品後7日以内に連絡があれば合格とする「検収期限」を設けるのが重要です。
3. 報酬と支払条件
「着手金50%+納品後50%」などの支払いスケジュールを明記します。キャンセル時の清算方法も決めておくと、突然の中止でも安心です。
4. 修正対応と回数制限
「無償対応は2回まで」と具体的な回数を設定します。大幅な構成変更や再撮影は追加料金がかかることを明文化し、無限修正を防ぎましょう。
5. 著作権の帰属
制作した映像の権利を誰が持つかを明確にします。基本は発注側に譲渡しますが、クリエイターのノウハウを守る条項も忘れずに盛り込みます。
6. 秘密保持義務
撮影や編集で知り得た情報を第三者に漏らさない義務です。これにより、クライアントとの信頼関係を法的に裏付けることができます。
7. 再委託のルール
外部のカメラマンや編集者に作業を依頼する場合は、事前の承諾を条件とします。クオリティ維持と情報漏洩のリスク管理に不可欠です。
8. 損害賠償・瑕疵担保
映像の乱れなどの技術的ミスは無償で修正対応します。一方で、不当な要求に対しては責任範囲を報酬額までに限定し、公平な関係を保ちます。
契約書を作成・利用する際の注意点
実務の流れを止めないために、以下の点に注意してください。
- データの保存期間や素材の商用利用可否も契約に盛り込むと安全です
- 制作前に、範囲・納期・修正条件の3点をチャット等で必ず再確認します
- 提供素材の著作権や肖像権、使用許諾の有無を事前に整理しておきましょう
MASA僕は最初、どんな契約書を作ればいいのか分からなかったので、まずはサンプルを探しました。以下のようなサイトを参考にしながら、自分の状況に合わせてアレンジするのがおすすめです。
契約書の参考サイト>>こちら
まとめ:動画制作の契約フローをマスターしてプロのクリエイターへ

今回は、制作前に行うべき「3つのステップ」を紹介しました。
初めての依頼は不安がつきものですが、この流れを正しく踏むことで、トラブルを回避し、クライアントと対等な関係を築くことができます。
- 事前打合せ(制作物の仕様確認)
- 見積り作成
- 映像制作用契約書の取り交わし
契約は自分を守るためだけでなく、クライアントに対して「プロとして責任を持って仕事をする」という信頼の証でもあります。
正しい流れを身につけて、自信を持って動画制作の第一歩を踏み出してください。
